中国企業は、排気ガス用冷凍設備（主に冷蔵トラックと漁船）の研究開発を強化している。

 

排気ガス製氷・冷凍技術は、自動車や船舶のエンジンから排出される排気ガスを集め、追加燃料なしで熱をエネルギー変換に利用し、マイナス30℃まで冷却することができる。

 

中国は漁業と物流の主要国として、多数の漁船と冷蔵トラックを保有している。海に出航する漁船は、通常、捕獲した魚の鮮度を確保するために1,000トン以上の氷を搭載している。この排気ガス冷凍ユニットを装備すると、漁船は港に戻って氷を補充することなく、海上で連続操業を実現できる。冷蔵物流車両は受動的な冷凍を実現できると同時に、漁師や自動車所有者の収入も増加させる。この技術は、電気や水素などの新エネルギー車両や船舶にも適用できる。将来的には、大型火力発電所などの企業の煙突から出る廃熱を回収して大型冷蔵倉庫を建設することもできる。従来の漁船が港に戻って氷を積んだり、冷蔵トラックを使ったりするのに比べ、この技術は運用コストを削減するだけでなく、エネルギー消費と環境汚染を大幅に削減し、消費電力は従来のコンプレッサーの約5％にすぎない。

 

この技術は現在、試作車両を製作しており、うまくいけば、中国だけでなく世界中で幅広い商業化の見通しがあるだろう。